ひれんじゃく

蛇にピアスのひれんじゃくのレビュー・感想・評価

蛇にピアス(2008年製作の映画)
3.5
井浦新目当てで見た。私にはちと難しい!

ルイは肉体的な痛みがないと生きている感触がしない、だからこそタトゥーを掘り終わった時やスプリットタンの完成を恐れるのは理解。アマとシバ両方に惹かれており、2人が離れて行かないようそれぞれのモチーフに目を入れることを拒んだのも理解。アマとの生活が漠然と永久に続くと思い込んでおり、だからこそ名前やバイト先といった当たり前の話をしてこなかったというのもぼんやり理解。蛇足だけどアマが「アマデウス」のアマであるなら、シバはなんとなく響きが似てる「シヴァ」から取ったのかなと思うなど。破壊と恩寵の神たる存在。実際のところはわからんけど。

鼻も耳も唇にもバチバチにピアス開けてスキンヘッドに全身にくまなく墨入れてる井浦新がヤバすぎて呆然と見てたら吉高由里子の首を締め出すしとんだドS男で処理落ちして気づいたら映画が終わっていた。無念。高良健吾の良さをわからせられました。あれはやばい。シバの所業といいそれごと飲み下してスッキリしたルイといい、ルイの舌に華麗に風穴を開けて行ったアマといい、このどうしようもない泥沼の中で泥水啜って生きてる人間、好きですね…
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