劇場版 BLEACH ブリーチ The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

週刊少年ジャンプで大人気のアクション漫画「BLEACH」を原作に、死神の力を手にした高校生・黒崎一護の戦いを描いた劇場版シリーズ第2作目である本作。率直に言って、とても面白い作品でした。今作は黒崎一護ではなく、史上最年少で隊長になった銀髪翡翠眼の天才児、護廷十三隊十番隊隊長・日番谷冬獅郎を主軸とし、原作では描かれていなかった真央霊術院時代のエピソードや、真央霊術院時代からの友人で同期の間柄でもある草冠宗次郎とのドラマが紡がれ、わりかし安易な展開を迎えるものではあったのだが、"斬魄刀「氷輪丸」にまつわる物語"は単純ながら見応えがあり最後まで楽しめましたし、前作よりもドラマ性は長けているのではないでしょうか。そして、後半で映し出される戦闘シーンもまた画面から目が離せなくなるような魅力があり、黒崎一護や日番谷冬獅郎はもちろんのこと、護廷十三隊の面々が総出演し、劇場版作品ならではの盛り上がりを見せ、四楓院夜一と砕蜂の共闘シーンや阿散井恋次の活躍は印象的でしたし、中でも更木剣八や斑目一角ら護廷十三隊十一番隊の面々が"味"となり、長々とした戦闘シーンに抑揚やユニークさを与え、飽きさせない"スパイス"となっていたことも良かった点かと。ただ、日番谷冬獅郎を主軸とした物語が描かれているということもあり、当キャラクターに思い入れがなければ本作は平凡な"お祭り映画"として認識されてしまいそうな気もしなくはない。面白いことには面白いのだが、その点は気になるところ。