みてべいびー

いますぐ抱きしめたいのみてべいびーのネタバレレビュー・内容・結末

いますぐ抱きしめたい(1988年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

すんごく好きだった。4Kレストア版を映画館で観れたこと、忘れたくないなぁ。って思うくらいとてもよかった。
話の内容どうこうではないのかもしれない。義理人情に厚い兄貴肌な青年のロマン、みたいな映画は少なくない。でも一人一人のキャラクターに深みがあるし、テンポもいい。
何と言ってもこの映画はアンディーラウとマギーチャンの美の競演に尽きる。アンディーラウいつも汗だくか血だらけなのに、ずーっとかっこいい。荒っぽいとこあるし喧嘩めっちゃ強くて恐いくらいなのに、好きな子と話すときの声のトーンがものすごく優しい。元カノと雨宿りして遭遇するときと、マギーチャンに会いに島に行くときの声に、普通にやられてしまった。ホテルのロビーで会話するときのぎこちなさにも、こっちがドキドキしてしまう。ホテルの部屋で戯れ合うところも。いやぁ、、、いい。
撮影監督がChristopher Doyleじゃなくても、あのスローモーションみたいなカットはやっぱり王家衛の脳内に常に存在していたんだなぁ。それにDoyle氏本人のビジョンも加わって後の作品群となっていくわけだね。改めて感動してしまう。
アンディーラウの頭からタラーって血が垂れるショットと、階段から降りてきたマギーチャンが振り向いてアンディーラウがいるショットが特に好き。
でもこの映画観て思った。主演の二人が元々美しくて演技上手いのはもちろんだけど、これだけ人を魅力的に見せれる、映せる手腕がある監督って王家衛以上にいるのかな。彼の作品に出てくる全てのキャラクター、みんな見所があるし好きになってしまう。すごいなぁ、王家衛はすごい。
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