浮遊

いますぐ抱きしめたいの浮遊のレビュー・感想・評価

いますぐ抱きしめたい(1988年製作の映画)
3.8
ダサいのも痛いのもお洒落なのも、わかる
マギーチャン、ほんとうに美しいひと。どうしても花様年華の面影がよぎって、しまう この健やかな乙女が跳ね上げたアイラインの似合うお耽美人妻になっちゃうんだ…とくらくらした
無垢でふいに色っぽいひとみ、肌のつやめき、綺麗な二の腕、小鳥みたいなはにかみ!
あのお手紙のくだり、ときめいた コップ、のところ 恋文のようなちがうような、ずる賢い約束じみた、ああいう半透明なラブレター、もう描けなくなっちゃった
禁じられた夜を辿らせるの、ずるいです 自らの脚で、 階段をのぼってるだけなのにドキドキさせないで
王家衛の撮るいちゃつき、どうしてこんなにもいいの?勢いよくひらかれた公衆電話の扉、とびちる氷、くるくるまわる水の流れ、ささやかながら絶美 しょせん浮気 でもきれいにみせてくるからずるいね くやしい
ワル男たちの友情とか喧嘩とかそういうの、チープでもあり情熱的でもあった ボコボコになったりして、でも、なんか愛がさいごにデッカくよぎるの、ふしぎだな みえないものなのに、でかくて、なかなか消えない 愛、何?
バス停での彼女のかなしみ、さみしさ、あたしあんなに綺麗に泣けないけど、報われちゃった なでなでが最後だった、彼らの。
香港映画、去り際のバイバイの言い方かわいい、いつも思うけど 王家衛ならでは?
あと男性陣はもう年中ランニングを着ていて下さい
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