mare

海をみるのmareのレビュー・感想・評価

海をみる(1996年製作の映画)
4.0
海をみるなんて清々しいタイトルでバカンス映画かなと想像してしまうがとんだ肩透かしを喰らう問題作。50分ほどの内容だが、海沿いの家で平和に過ごす一家とある日突然現れる正体不明の女という図式だけですでに面白い。一家といっても夫はパリへ出張中で母とまだ10ヶ月の娘の2人だけという状況が常にスリルを煽る。そして突然現れる女も一見するとなんてことない会話をしているだけなのだが、見えないところでしている行動の一つ一つが理解不能で非常に不気味。観ればわかるし言いたくもない非常に下品な描写がある。海の煌びやかなビジュアルと相反する風変わりなスリラーを見せつけられ困惑する。結局誰にしたって人間なんて何考えてるか分かるわけなく自分だけが唯一絶対的に信用できる存在なのは確かだ。
mare

mare