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海をみるのRIOのレビュー・感想・評価

海をみる(1996年製作の映画)
4.0
☆海をみる

波が白い砂浜を何事もなかったように跡を消してゆく美しい海が哀しい

なんだこれは「屋敷女」ではないですか

小さな赤ちゃんと2人きりのサーシャ
興味本意でバックパッカーのタチアナを家に招いてしまう

明らかに病的に青白い顔のタチアナ
庭にテントを張ることを許し夕食に誘う
舐められるさ皿っ!お風呂場のサーシャの歯ブラシッ!もがれる海老のアタマ!スーパーで肉を吟味するタチアナは赤ちゃんのオムツの前で視線が固まる

点と点を繋げていく不穏さは神経ピリピリ
何度も赤ちゃんを危険に晒すサーシャ
次の映像を観るのが嫌な感じでしかない
フランソワ・オゾン

サーシャの夫が帰ってくる前夜
タチアナは中絶したことがあると告白する

庭に張られた真っ赤なテントは子宮のようでもあったのかな
血を1滴も垂らさずに結構えげつないフランソワ・オゾン


ちなみにジャケットにあるビーチで隣に座る2人は1996年 15分短編映画「サマードレス」に出てくる2人
こちらはビーチサイドの恋のお話 キャストは3人だけですが みんな性格が可愛いらしくて良い話だった
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