[] 40点
追悼ジェーン・バーキン。『キャンディ』とか『カジノ・ロワイヤル』みたいな、60年代後半のおしゃサイケ映画の一本。偏屈科学者が隣部屋に引っ越してきたジェーン・バーキンを覗き見て妄想に浸るというだけの映画で中身は特になく、肝心の妄想描写もショボく、ジェーン・バーキンと全然関係ない彼氏くんと爺さんのコスプレファイトが10分続くなど非常残念。ジェーン・バーキンが良いだけなんだが、ジェーン・バーキンの良さも引き出せてないので余計に残念。車椅子の物言わぬ顔も見えぬ老母に支配されているという謎の『サイコ』パロもあり。堅物のジジイが主人公ということで、禄に妄想とかしたことなさそう感を再現しているとも考えられるが、そんなこともなく、単に監督の想像力が足りないだけだろう。これじゃあ追悼にならねえじゃねえかよ。
