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ゴーストバスターズのIkTongRyoのレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)
3.5
古き良きニューヨークを舞台にした、伝説の明るいコメディー。
コメディ映画は儲からないという風潮が蔓延していた時代に『ビバリーヒルズ・コップ』と共に風穴を開け、音楽面でもストーリー面でもキャラクター面でも、80年代の文化的象徴となった作品。

とにかく最初から最後まで”楽しい”。

化学の力でゴーストを退治するというワクワク感溢れるシナリオに加え、人間では太刀打ちできないような神をラスボスとして登場させることでしっかりしとしたドラマもカバー。

それを飄々とした名優ビル・マーレイが主演を務めることで、作品に厚みを持たせる。
さらにダン・エイクロイドが笑いをとることで、作品を家族で楽しめるポップコーンムービーへと昇華させているのだ。

ビルとダンのやりとりはとにかく漫才的。大人が見ても笑えるし、とても面白い。
リック・モラニスに至っては存在自体がコメディ。

ハロルド・ライミスがゴーストバスターズのブレイン、ダンがハート、そしてビルがトーク。
個々のキャラクターが際立っており、作品の完成度を底上げしている。

ゴーストや番犬の造形は昔の特撮を彷彿とさせ、CGではなくリアルな物質として映像に存在するからこそ、恐怖を増長させる。
クライマックスはまるでディズニーランドなどの遊園地を堪能しているかの感覚。

マシュマロマンなんかは可愛さと恐怖が両立する、オリジナリティ溢れる存在に。

そしてシガニー・ウィーバーがこれまた美しく、見惚れてしまう。

コメディー、アクション、ホラーを融合させた色褪せない映画。
昔の作品は本当にオリジナリティがあったな〜とノスタルジーに浸らせてくれるいい作品です。

今回は目黒シネマにて『ゴーストバスターズ/アフターライフ』との二本立てで楽しめました。
初鑑賞。
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