あまりに有名なのでもはや敬遠さえしていた。良くも悪くも予想を超えるものではなかったけれど、気軽に楽しく観ることのできる娯楽作品であることは間違いない。
ストーリー設定とキャラクター、そしてノリのいいテーマソングが大衆の心を鷲掴みにしたのだろう。
オープニングからワクワクする。何かおかしなことが急に起こり始める…その犯人がまさかお化けとは!と驚いた顔の女性のズームインショットであの音楽が流れる。
NYの街でイタズラを働くゴーストたちを捕まえるゴーストバスターズの三人組は三者三様で個性が立っていて、その違いや彼らのやり取りも楽しい。
ゴーストの意図などなく、ただ人間を困らせて自由にいたいだけのようであり、街がパニックになってもそんな深刻さはうかがえない。
クライマックスなバトルシーンでさえ、ほとんど緊張感はなく、つい笑ってしまうようなゆるさがある。
この時代のアメリカ映画特有の楽観的な感覚に救われるときは多いと、この作品を観て改めて感じた。