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鬼畜のeop421のレビュー・感想・評価

鬼畜(1978年製作の映画)
3.5
原作は松本清張。実話に基づいたお話だそうです。主人公宗吉の妾が子供3人を連れて、宗吉宅に乗り込んでくるところから始まります。その後子供をおいて妾は行方知れずに…。憎い妾の子供に妻のお梅は辛くあたるのです。宗吉は根っこは優しい男なのでしょう。普通妾に子供できたとなったら堕ろせ、となるところ子供が好きだからと産ませるあたり悪人とは思えません。ですが優しい分、追い込まれたり何かあると弱気に…。そんな男でも子供にとっては一人の父親。そこが悲しい作品です。鬼と化したお梅、岩下志麻が怖いです。赤ちゃんの口にご飯を突っ込むシーンは手加減無しで観ていてハラハラしてしまいました。俳優魂は感じましたが、子供が心配に…。緒形拳のしょうもない男も上手いな、と感心。脇役も名優さんばかり。まだ若い頃の大竹しのぶが可愛いです。最近の映画をチラリと観る機会があったのですが、ほとんどの俳優の演技がわざとらしくウンザリ…。観るのを途中で止めました…。昔の俳優さんの演技を観て勉強したほうが良いのでは?と思ってしまいました。それとも演出が悪いのか?何なんだろう?と思うのです。
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