鍋山和弥

デビルマンの鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

デビルマン(2004年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

全体通してだと、この点数。物語前半だけなら、3.0。後半だけなら、5.0。差が激しい。役者演技は、話にならないから、1.0。後半のストーリーだけの作品。もっと、細かく見ると、まず、『デビルマン』の由来。人間が、寄生生物に、寄生され、『デーモン』となる。ここは、博士が、いろいろ説明し、『デーモン』と名付けたから、よし。だが、『アキラ』に、寄生生物が、取り付き、涙を流し、『リョウ』が、『人間だ。つまり、『デビルマン』だ』と、説明したのは、もう、笑いしかない。この下りは、雑。研究で、名付けられたわけでも、何でもなく、唐突に、『デビルマン』という単語。不自然過ぎ。次に、『滅びろ、デーモン』の、セリフ。いくら何でも、『デーモン』の力を、手にしたばかりの、『アキラ』つまりは、『デビルマン』が、こんなセリフ吐くか??不自然過ぎ。次に、『アキラ』の、『デーモン』達に対する、勧善懲悪対応。ヒーローの、ノリになり過ぎ。作品全体を、見てると、浮いてる。次に、『デーモン』の力を、易々、使いこなしてる、『デビルマン』こと『アキラ』。負のチカラを持つ、つまり、『デーモン』こと『アモン』に、意識を、乗っ取られるかもという、リスク描写が、無さ過ぎ。負のチカラを持つ、独特の、苦しみ、危機管理の、描写が、無さすぎ。体の中で、『アキラ』と『アモン』の、対話があっても、面白い。物語後半の方は、良かった。人間達の、『デーモン』への差別。『デーモン』でない者まで殺すとこ。この辺り。人間と『デーモン』、どちらが、ホントに、怖いか、分からなくなった描写は、◯。『サタン』こと『リョウ』の、人間達を、嫌う理由も、分かるくらいの、人間達の、愚かさを、描いてる様子は、良し。ただ、この作品を、1本の、映画作品に、したのが、マイナスに、働いてる要因になってる気もする。作品の前半と後半、全然違うのだから、二部作か三部作にして、もっと、細かく描いた方が、良かったかな。以上が、この点数の理由である。もっと、大切に、描いて欲しかった。物語の後半だけで、もってる作品。
鍋山和弥

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