あかつか

戒厳令のあかつかのレビュー・感想・評価

戒厳令(1973年製作の映画)
4.0
岡田茉莉子祭り番外編。出演してないけど製作に名を連ねていた。

冒頭から吉田喜重っぽい構図バリバリ決まった暗殺シーン。お、これは今までの吉田喜重作品よりはるかに見やすいかも、という期待。左的な革命はイメージしやすいけど、右的な革命ってのはこういうことをいうんやな。

息子大輝に語りかけるシーンが印象的。戒厳令は人々に秩序を与えるのではない。人々の無秩序の中に秩序を見出すのだ。やがて人々は内にある秩序について気づき、そしておそらく布告されている戒厳令を自分たちの内なる秩序が作り上げたものだと確かめ¥#●✦@&…。ただ、軍事的クーデターを経て民主的な革命が起こるほどに日本の民度は高くない。起こるわけがない。


北一輝ってホントに右なのかと思うことがある。よう知らんけど。三島由紀夫が学生たちに「諸君が天皇と一言言ってくれれば」と言ったように、結構右とか左とかどうでもいい。昔の凝り固まったイデオローグを知らない若い人ほど左と右の両立って自然と受け入れられるんじゃないかと思ったりもしている。
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