『野獣死すべし』は何度も映画かされているが、一番有名なのは松田優作版ではないだろうか。
今回、観たのは、仲代達矢版。
このハードボイルド映画、物凄く良かった!
伊達(仲代達矢)なる男がいきなり警察…
松田優作や木村一八の主演で後に何度も映画化されたが、その映画化第一作。
映画冒頭で刑事が夜中の住宅街で呼び止められ、サイレンサーを付けていない拳銃であっさり撃たれる。響き渡る銃声…。もうこの時点で…
…おんなじよ。他の仕事にはまた別の絶望があるわ。
つーわけで、昭和のサスペンスも悪くない!
この時代、すでに資本主義社会の悲しい閉塞感的なものを嘆いていたんだって言うことに驚いた。つーかこの時代だ…
いやーかっこいいわ。
始まってバーンってオープニングが入って、ベースからジャズが始まったり、なんというか後世への多大な影響力が見える。ルパンやらビバップやらを思い出して、もはやこれがかっこよさだ、と…
唐突な『死者の奢り』ネタが可笑しい。作者違うじゃん。他にも同時代(同世代)の文学ネタがあったのかな
ボクシングジムでの仲代と小泉博の対峙シーン、会話中に鳴るゴングとか最後のシンメトリー構図で両者の…
顔が狂っとるんだ!!!!
こんなやつ野放しにしちゃいかん…
こんな目した奴が勤めてる会社とか…なに…
こわ…
ってなる映画だった
仲代達矢ってすごいね…
今めっちゃいいおじいちゃん風じゃん…?
…
この仲代達矢さんは、そこまで良いわけではなかった。
あの狂気的な目が生かされていない。
人間の隠れた狂気を映し出す時には、半端なくハマるけど、分かりやすい狂気的な役をやる時に、狂気的な目をされても。…
1980年版と見比べるために鑑賞。
松田優作さんの方は信者的な人が絶賛してる感じだけど、私的には仲代達矢さんの方が物語にしっくり合ってるかなぁと。
若い頃の仲代達矢さんが超イケメン。
瞳がこんなぎら…
大藪春彦原作の同作品は、妙にアートな松田優作の作品が有名だが、本来は仲代達也の本作の方が原作に近い。藤岡弘のは置いておきます。モノクロ映像に若い仲代達也が暗躍し、犯罪と死体が積み上げられていく。黛氏…
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