Jimmy

ムーンフリートのJimmyのレビュー・感想・評価

ムーンフリート(1955年製作の映画)
2.8
フリッツ・ラング監督にしては珍しいシネマスコープのカラー映画。横長ワイド映像にカラーが映える。
時代は18世紀、孤児の少年と密輸団のボスとの友情を軸とした冒険物語的ドラマ。
ところどころ、人を怖がらせるような場面があるのはフリッツ・ラングならでは…笑

物語は、1757年10月(18世紀中頃)のイギリスが舞台。海岸地方のムーンフリートなる村。かつて村で権力者だったモフーン家の末裔である少年ジョン・モフーン(ジョン・ホワイトリー)は母の遺言により「“友”=ジェレミー・フォックスを探せ」という男を訪ねる。亡き母の恋人だったジェレミー・フォックス(スチュワート・グレンジャー)はジョンを寄宿舎に入れようとするが、ジョンは馬車から飛び降りて逃げる。
馬車から落ちた所にいた娘に案内されて屋敷へ行くが、屋敷はフォックスの情婦ミントン夫人(ヴィヴィカ・リンドフォース)、アシュウッド卿(ジョージ・サンダース)などを招いての宴会が行われていた。
ジョンが誤って祖先の墓地の地下に落ちると、密輸団がいて、フォックスは密輸団のボスだった。しかし、フォックスはジョンをかばう。そんな折、フォックスの密輸船が到着する日に、ミントン夫人の密告で現場は銃撃戦となる。
夫人は流れ弾に当たって死亡、ジョンは逃げるフォックスを追った。ジョンが墓地で拾った先祖のダイヤの隠し場所を井戸から盗み出す。ジョンは新生活を夢見るが、フォックスはアシュウッド卿と逃亡するために海岸へ向かう……と続く。

フリッツ・ラング監督の少年と大人(悪事をはたらいているが思いやりのある男)との触れ合いが上手くまとまっている作品。
ただ、やはり盛り上がりに欠けるのが惜しい。
Jimmy

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