そのじつ

ファンタスティポのそのじつのレビュー・感想・評価

ファンタスティポ(2004年製作の映画)
3.0
ほかの大多数の鑑賞者とおなじく、つよし見たさでチョイス。

宝田明、さすが元東宝のスター、背が高くてシュッとしてるわ〜。
大河内奈々子ちゃん、「牡丹と薔薇」みたいに薄幸じゃないやん。
吉野公佳ちゅわん、なつかぴー!
こんな所に坂本真くん…などなどキャストも意外に豪華。

見ている時は「正直しんどい〜」と思ったが、特典映像の監督のコメントを聞いて腑に落ちはした。

アイドルの映画として成立させるため、リアルさを排除した。
主役的位置にあるハイジ(堂本剛)の大人になる途中の辛く長い心のさすらいを描いた映画。
ハイジは比較的オーバーアクションやネタっぽさを免除されていて(バリバリ不自然だけどね)、背景のトラジ(国分太一)と金太郎(宝田明)がビッグスマイルや様式美的存在感でコントラストを付けている。

国分くんもかわいく撮れているが、これはやはり剛の映画だ。いちばん美しく輝いていた時期をフィルムに留めてくれたジュリーさん(はたして大元の企画は誰か?)に感謝。
ほとんどヒゲと変なロン毛で隠されている所もあざとくて良いです。そのまま拝むと眩しすぎて10分以上正視できない…(キモ)

トムがじゃれているシーンだけは、いつもの剛ノリが出ていて微笑ましかった。

マミー牧場に初めて連れていかれたハイジが、現れた二人目のマミーを目にして、カクテルグラスを置いて立ち上がる一連の動作がエロい。

…など、細かい所でファンは楽しみを収穫しまくれるでしょう。
この際筋書きとかどうでもよろしい。それがアイドル映画ってもんだよね。(80年代はそうだった)

さらに剛的にはソロ活動も2年目に入って、彼の個性を世間が取り沙汰し、剛にとって紆余曲折の心境があった時期だったろう。から、ある意味リアルな状況描写にもなっているのかなと思ったりした。
そのじつ

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