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カールじいさんの空飛ぶ家のqpのレビュー・感想・評価

カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)
4.0
 子供のころ冒険家にはまったカール。同時にはまっていたエリーと知り合ってそのまま結婚するが、年をとって子供の頃に約束した場所へ行く前にエリーは亡くなってしまいます。独り暮らしをしていたカールはあることから立ち退きをして老人ホームに行かなければならなくなり、決意をすることになり、という話です。

 冒頭のシーンは現実的に描かれています。子供時代のカールとエリー、それから結婚して成長していく様も、独り暮らしをしている家の外の状況も。

 ただ、その後風船で家が飛ぶんだ、間違ってラッセルという子供がいたんだ、家が操縦できるんだ、ビルの合間を器用に進めるんだ、と突然ファンタジーの話に巻き込まれていきます。

 ご都合主義であり絶対実写では描けない爺さんですし、設定もよくわからないところが多いです。ただ、生涯ずっと描いていたエリーとの夢や憧れが現実としてなっている姿を見て、こだわりを捨てていくカールというストーリーの軸は良かったです。それぞれ是非はあると思いますが、大切なものは手に入らないものではなく、そのときの身近なものなのでしょう。
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