37

Jam Films (ジャム フィルムズ)の37のレビュー・感想・評価

-
昔から短編オムニバスってすごいすき。短い尺で起承転結ってすごいスッキリするし集中力が持つから、向いているなあと。この短編オムニバスは後半堤幸彦、行定勲、岩井俊二で、コース料理でメインが魚と肉どかーんときて多めのデザートがきた感じの満足度だった(私の好み的に)。けん玉は山崎まさよしの温度感がハマっててすきだったし、パンドラはエロいなーと思っていたら耽美エロス系の映画を多くとってそうな人だった。なるほど。HIJIKIは不条理とシュールが相まって最高だったし、席を立った人をカメラで撮っちゃうのも最高だった。JUSTICEはエロは国境を越える正義だと感じさせてくれたし、妻夫木聡のピースが最高で、綾瀬の若いときの儚い感じがまたすきだったな。岩井俊二のARITAは一度見てんー、どういう意味なんだ?と思って他の人のブログなどを見たけど広末涼子はARITA(自我)に違和感を感じ取り、傷めつけ、ついには(自己)承認を求めはじめる、という考察を読んで、ふーんなるほど自我って魂みたいなものだよなあと思った。「魂は目に見えないから、はいこれが魂ですって見せられてもそれが魂だとわからないのではないか」みたいな言葉がすごいすき。それにしてもほんと豪華なオムニバスだった。おなかいっぱい。
37

37