けーな

背徳の囁きのけーなのレビュー・感想・評価

背徳の囁き(1989年製作の映画)
3.6
原題は、「Internal Affairs」で、意味としては、内部の事件。つまり、この映画では、警察の中の内務調査のこと。アンディ・ガルシア演じる内務調査官が、悪徳警官を調査することを表している。

そして、この映画での見ものは、悪徳警官を演じているのが、リチャード・ギアだってこと。最低最悪な男を演じてる。こんなに悪いリチャード・ギアを初めて見た。最低なヤツ。

もともと、私は、リチャード・ギアよりアンディ・ガルシアの方が好きなので、アンディ・ガルシアを俄然、応援して見ていた。

アンディ・ガルシアは、この映画では、角刈りみたいな髪型で、まだ青臭いというか、垢抜けない雰囲気だから、「アンタッチャブル」でブレイクする前の、もっと若い時なのだろうと思ったのだけれども、実際は、「アンタッチャブル」より3年後の映画だった。つまり、役作りで、あの髪型や、垢抜けない雰囲気を作っていたのだと分かって、見事だなと思った。まだ青臭いからこそ、リチャード・ギア演じるペックの呪術に、はめられてしまうということなのだろう。

それにしても、ペックが、最低最悪なヤツで、腹が立った。リチャード・ギアは、悪者の役の方がより似合うんじゃないかと思った。名優だ。
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