ゴン吉

背徳の囁きのゴン吉のレビュー・感想・評価

背徳の囁き(1989年製作の映画)
4.0
警察内務監査官と悪徳警官の攻防を描いたクライムサスペンス。
アンディ・ガルシア主演、リチャード・ギアが共演、ローリー・メトカーフとナンシー・トラビスがヒロインを演じる。

ロサンゼルス市警に内務監査官としてやってきたレイモンド・アヴィラ(アンディ・ガルシア)は、女性捜査官のエイミー・ウォーレス(ローリー・メトカーフ)と組んで、警察学校時代の友人バン・ストレッチの不正の調査を始める。
バンは相棒のデニス・ペック(リチャード・ギア)に弱みを握られて悪の道に引きずり込まれており、さらにデニスはバンの妻ペニー(フェイ・グラント)と浮気していた。
レイモンドは調査を進めるうちに、バンがデニスの斡旋するアルバイトによって不正な金を得てドラッグに溺れていることを知る。
バンに供述すれば罪を問わないと取引を持ち掛けるが、それに気付いたデニスは、パトロール中にバンを事件に見せかけて殺し屋に射殺させる。
一方、デニスは、レイモンドの妻(ナンシー・トラビス)にも手を伸ばす。
果たしてレイモンドはデニスの不正を暴き、捕らえることが出来るのか? 

アンディ・ガルシアとリチャード・ギアが、攻守入れ替わりながら攻防を繰り広げる。
リチャード・ギア演じる悪徳警官が不正を繰り返す一方で、次々と知人の妻を誘惑しては毒牙に掛けていく。
甘いマスクのならではのリチャード・ギアが徹底して悪役を好演しています。
そして監査官のレイモンドの奥さんにも触手を伸ばし、レイモンドは大ピンチ!
最後まで結末が予測できず、ハラハラです。
コップランド(1997年)では不正警官に立ち向かう正義の保安官を演じたリチャード・ギアが、本作では逆に不正警官を演じているのが興味深い。

2022.3 地上波・テレ東にて鑑賞(吹替)
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