はるかかなた

ある日どこかでのはるかかなたのレビュー・感想・評価

ある日どこかで(1980年製作の映画)
4.5
劇作家と舞台女優、若い2人の恋物語。
パガニーニの主題による狂詩曲と、その中にありながら、主題を反転させることで情緒的に煌めく第18変奏が、主人公が甘美な夢から目醒める絶望のメタファーとなり、物語の鏡像的構造を極めて効果的に表現していた。

邦題も英題もジャケットも綺麗で、出会いのシーンは今まで観た映画の中で最も美しく、今まで観た映画の中で最も純愛だった。恋が時や次元を超えることもある。何度でも見返したい。