人生をかけて夢中になっていることを、子どものためにやめることは決して容易なことではないし、そのことは本作品が証明してもいる。
だけど、太郎を福島まで送り届けるシーン。泣けるじゃあないですか！理想の家族じゃないかもしれないけれど、愛はお金に勝ったんじゃないか。最後まで演出が完璧だった。
しかし逆噴射家族といい、80年代の日本映画には「知らない題名だな？有名な人が出てるし、観てみよう」と適当に見始めてみたらとんでもなく面白い作品が多すぎる。むしろ、この時代は有名作品の方が駄作に思えてしまうことが少なからずあったりなかったり……。
改めて思うけれど、期待なしでのめり込める作品と出会えるのが映画鑑賞の醍醐味だよね。
