ヌーベルバーグを横目でスルーしていた映画青年期やったけどトリュフォーの『アメリカの夜』とクロード・ルルーシュの『男と女』だけは何回も観た。
特に『男と女』。
映画と一体化したいくらいに甘くて柔らか…
キザなセリフの応酬、絵画やダンスなどの芸術を頻繁に盛り込む感じがあざとさを感じて好きじゃないです。
容姿に喰いつき口説く男達の連続にも辟易しました。
映像が美しく、スト-リ-の構成は面白かったで…
クロード・ルルーシュ
原題は"Hasards ou coïncidences"
直訳で"偶然と必然”(日本ではこれを"しあわせ"と呼ぶらしい)
何もかもタイミングの悪い時期ってのは実際ある…
このレビューはネタバレを含みます
鑑賞してから一ヶ月近く経つのにいまだに心地良い余韻に浸っていられる。
原題もテーマも『偶然と必然』
物事は全て偶然なのか、必然なのか、偶然が重なると必然になるのか。
信仰によっても変わってくるような…
以前『ひかりのまち』レビューで触れたが、本作も作家性と商業性の絶妙なバランス感覚の上につくられた傑作だと思う。
一人の女性の喜びと悲しみそして再生を、これほど美しい映像と素敵な音楽とお洒落な台詞で彩…