今までに観た太宰原作の映画では1番いい。妻を寝取られた男をコキュって言うのね。
退廃的な夫、貧しい家庭、そこから自分の足で立ち上がる女性っていう図式が、敗戦後間もない日本社会の姿と重なる。
男は弱く…
典型的なダメ男と強かな女のお話。
客観的な視点から見れる「映画」として観ていていい気分にはならない作品だが、第三者視点から見て''幸せ''かは別としてこういう人生もあるんだろうな....と思う内容だ…
いつものように原作未読で恐縮なんですけども。
私小説が持つ、卑屈なナルシシズムを渇いた質感で見事に映像化させている感じがあります。
男性性としての神格化された女性像の中で、一番タチ悪く気持ち悪い…
松たか子の言い回しなんかわざとらしいんだよなーと思ってたら、ラストに「人非人でもいいじゃないの、生きてさえすれば」と。これ浅野忠信に向けて言った言葉だけど、自分自身に向けた言葉でもあるんだろうなと考…
>>続きを読む終わってみれば文芸映画のクオリティとしてはかなり良いと感じた。
しかし、オーブニングロールで原書を一冊も読んだことがないくせに毛嫌いしている(何でだろうね?笑)太宰治原作と知り、一気に気持ちが萎え、…
『ファーストキス 1ST KISS』で、松たか子は15年前の自分を演じる。
ということは、この作品あたりか。
見比べても、まったく老けてない。いい女優だ。
そして根岸吉太郎は本作から15年後、『ゆ…
太宰作品の映画化として、最も適切な演出だったのではないだろうか。
太宰の生き写しのような自殺願望の強い大谷(浅野忠信)に、
何度も裏切られながら支える奥さんを松たか子が好演。
現時点で間違いなく彼…
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