Suuuuuuuuuuu

ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポのSuuuuuuuuuuuのネタバレレビュー・内容・結末

1.9

このレビューはネタバレを含みます

冗長すぎる上にその間延びした部分の展開があまり好みじゃなかったので、感想としては正直に言ってつまらなかったです。

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男女の恋愛観の違いをおそらくテーマに描かれているので、ラストの「私たちは生きてさえすればいいの」という妻の言葉に含まれるニュアンスが原作と随分異なります。

奔放な夫が窃盗を犯したことに対して、妻は悲観するどころかあまりの滑稽さに失笑したり、借金返済のために始めた小料理屋での仕事に人生のハリさえ見出したりと、夫の魔性さを跳ね除けてしまうくらい強く生きる妻の姿が原作では印象的です。そして妻が最後に夫に放った「生きてさえすればいいの」という一言と、

しかし、映画では夫の女たらし加減が暴かれる後半につれて、妻の感情描写が多くなっていきます。自殺に失敗したうえ妻が他の男に寝取られ、名誉も何もかも失った夫に対して、愛情をもって妻が語りかけた「生きてさえすればいいの」という言葉とでは、夫婦の関係性も妻の心情もかなり違ったものに思えました。
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