Harigane

男はつらいよ 奮闘篇のHariganeのレビュー・感想・評価

男はつらいよ 奮闘篇(1971年製作の映画)
3.7
<あらすじ>
寅さんの母・菊(ミヤコ蝶々)が柴又を訪れてくる。
菊と入れ違いで寅さんが帰ってくるが、寅さんは自分の親はおいちゃんとおばちゃんだと言い、母に会いに行こうとしない。
さくらに付き添われ渋々菊に会いに行くが、2人は大喧嘩。寅さんは再び旅に出る。

その後、出稼ぎで働きに来るも辛い仕事に耐えられず逃げてきた知的障害を持つ花子を助ける寅さん。
「困ったらここに行きな」と、柴又とらやの住所を渡すも、心配になってとらやにこっそり行く寅さん。そしてそこには花子の姿が。
嬉しそうな寅さんに対し、「私、寅さんの嫁っこになるかなぁ」と言い出す花子。
まんざらでもない表情で照れる寅さんだったが・・・

<感想>
男はつらいよシリーズ7作目。

久しぶりに母・菊の登場です。顔を合わせると喧嘩ばかりの寅さんと母親の菊。
今回も大喧嘩して寅さんは出ていきますが、その後のさくら(寅さんとは腹違いの兄妹)とのやり取りのシーンがとても印象的でした✨

寅さんが怒って出て行った後、菊に対して、
「脳が足りなくたって、たった一人の息子でしょ?私にとってもたった一人のお兄ちゃんなんです!あんな酷い言い方しないでください」
と菊に怒るさくら。すると、
「あんな出来損ないの息子をそんなにまで思うてくれて、ほんまにおおきに」と泣き出す菊。

息子の前では口は悪くても、菊にとって寅さんはたった1人の大切な息子なんですよね🌟
このシーンにさくら、菊それぞれの寅さんへの愛情の深さを知ることができて泣けてきました😭

「男はつらいよ」シリーズ観てると寅さんの人情味も好きになりますが、毎回さくらの人柄の良さにも惹かれますね☺️

そして今回のマドンナ、花子。
今までの中でも最も若く、歳の差カップルです😳
知的障害を抱えながらも、純情そのものの彼女。
さすがに今回は寅さんにとって恋人には見えなかったなぁ。

今作では花子を連れ去る元生活指導教師として、田中邦衛が出演してます🧔‍♂️
出演シーンは少なかったですが、とても存在感あるし、あの独特なしゃべり方もまたいい味だしてました😁
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