ゴン吉

男はつらいよ 奮闘篇のゴン吉のレビュー・感想・評価

男はつらいよ 奮闘篇(1971年製作の映画)
4.0
渡世人の生き様を描いたヒューマンドラマ「男はつらいよ」シリーズの第7作目。

原作・脚本・監督は山田洋次、主演は渥美清。
倍賞千恵子、前田吟、森川信、三崎千恵子、ミヤコ蝶々らが共演。
本作品のマドンナは榊原るみが演じる発育障害の少女の花子で、純心で歌が得意です。
ゲストは北の国からやってきた田中邦衛。
本作品の寅さんの旅先は越後広瀬、沼津、青森の津軽。

オープニングは集団就職のため雪国越後から東京に若者たちが汽車で旅立つシーンで始まります。
一方、寅さんは沼津で地方から働きに出てきて帰郷しようとしていた若い花子と出会う。
彼女は発育障害を抱えており、寅さんの実家のとらやでしばらく面倒を見ることになるが、寅さんは純真な彼女に恋してしまう。
果たして二人の恋の行方は如何に? 

地方からの集団就職のための上京がテーマとして描かれている。
この時代はまだ集団就職の上京があったのですね。
本作品では第二作で登場した寅さんの実の母親が再登場してストーリーを盛り上げます。
本作も寅さんの結婚で大騒動です。
終盤では寅さんの自殺騒動もあり楽しめました。 
花子ちゃんは落ち着くべき場所で幸せそうでほっこりです!

「たとえこの身は遠い他国の空にいようとも 心は柴又の皆さんと一緒にいるよ!」 

2023.5 BSテレ東で4Kデジタル修復版を鑑賞
2021.11 BSテレ東で4Kデジタル修復版を鑑賞
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