🎬告白🎬
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Netflixにて鑑賞
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公開日2010,06,05
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監督#中島哲也 *
出演#松たか子 #木村佳乃 #岡田将生 *
【ストーリー】
ある中学校の1年B組の担任を務める女性教師の森口は、愛娘を学校のプールで殺害される。
警察は事故死と判断するが森口は学年末の終業式の日に、犯人はクラスの中にいると生徒たちに告げる。
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それぞれの告白が短編的に全ての物語が目線を変えて繋がっている。
松たか子の話を軸に、詳細説明が別生徒の告白により肉付けされていく。
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【物語・告白】
【森口】
松たか子演じる女性教師。
森口から作品は始まるが非常に暗いトーンと静けさが漂うのだが、その中で騒ぎ続ける生徒達とのギャップが良い味を出してる。
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自分のクラスの生徒に娘を殺されその説明を始める。
勿論犯人も分かっており全てが森口の練られた復讐劇。
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身内を奪われた親は時に悪魔にもなるという形は今までよくあるが、ここまでは流石に凄い。。
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なぜうちの子なのか?たまたまいたから?答えのない問いを胸に復讐を行う。
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生徒達は、みんなこの人の手のひらの上で踊らされているだけ。
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最後の松たか子さんの表情、涙はすごく残り、強く胸に刻まれるラストシーンなのは間違いない!
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【渡辺修哉】
森口の娘を殺した犯人2人のうちの1人。
でも実際はもう1人の下村直樹が結果娘を殺害したこととなる。
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プライドが高く、【無能な凡人を平伏したい】【ただ認めてほしい】常にそれが胸にあり、その為にその行き過ぎた行動が多く見られる少年。
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純粋に母に抱きしめてほしい。
それだけ。。ただそれだけ。
歪んでいく考えは誰にも止められないものであり、次第に大きな事件に膨れ上がる。
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ちなみに復讐として犯人2人の飲んだ飲み物にエイズ患者である夫の血を入れ、飲まされてしまう。。
しかしそれも森口の嘘であり、余命がわかれば命を大事にするだろうという教えからついた。
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やはり犯罪を犯してしまうものの思考はそうなのだろうか。。
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しかし最後の結末は衝撃すぎる。
教師が生徒に行う復讐にしては凄い。
言ってしまえば、自らの手で自分の親を殺すかたちとなってしまったラスト。。
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これを可哀想と思うのか?
ザマァみろと思うのか?
厳しいだろうがこれも意見が分かれるだろう。
ましてや今の時代、ネットを中心に叩きが行われている環境だから、【してやったり】の感情が上回ってしまうと思う。。。
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まぁあくまでも個人の意見ですよ。
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【下村直樹】
渡辺修哉と共に森口の娘を殺した犯人2人のうちの1人。
事実上下村が殺したかたちとなる。
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申し訳ないが下村のエピソードは前半は、もはやコメディに見えてしまう。
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自分はエイズになる。。
その恐怖から潔癖になり家族からも避けるようになる。
だが自らはお風呂にも入らず変わり果てた姿になる。
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直樹主観の物語が1番エグさがあり、妙に現実味が感じられるものになってる。
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思春期のリアルと言うべきか、未成年の事件が久々とつたわる。。
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詳しくは下村の母親の告白で描かれる。
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【下村優子】
直樹の母。
直樹が変わってしまったのは森口のせい。と怒りをあらわにしている。
あれだけ優しい我が子がこのような姿になり1度は混乱、錯乱状態になるが後半エイズの話を聞かされ、優子の中の何かが崩れる。
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遺書を書き、直樹を殺害する決意をする。。。が直樹に逆に殺されてしまう。。
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殺害時、スローの演出が入るがあの描写は胸が苦しいものである。。
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大切な我が子の為に奮闘し、最後はその我が子に殺害される悲しき結末。
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【寺田良輝】
森口の代わりに配属された新任男性教師。
みんなと仲良くをモットーにかなりぐいぐい来るスタイルの教師。
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直樹の家にも何度か訪れて煙たがられている。。
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実は森口としっかり繋がっており、全て森口の指示で動いていたに過ぎなかったというなかなかの人物。
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寺田のキャラクターはあの暗く死を背負った生徒達とは真逆のようなものであり、良いギャップを生んでいる。
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【北原美月】
森口のクラスメイトであり、修哉の彼女。
昔、女子高生が家族の食事に毒を盛り、その生態を観察していたという異常な事件【ルナシー事件】が起きた時その犯人の信者であった女の子の1人。
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恐らくそういうのもあり、同じ匂いのする修哉に惹かれたのだろう🤔
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唯一あの告白後、森口に会っている人物であり、些細な喧嘩により修哉に殺害される。。保存方法がエグい。。
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【まとめ】
公開当時劇場で鑑賞した記憶があるがふと思い出して今回再鑑賞したが、なかなかの衝撃的な作品であった。。
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法に守られた未成年を自らの正義で裁いていく大人。
しかし一般では正義とは言えない。
もちろんどちらも決して行ってはいけない事。
じゃ被害者遺族はただ泣き寝入りするのか?
様々な問題は今も解決されないし、これは永遠に完結されない問題でしょう。