みあね

告白のみあねのネタバレレビュー・内容・結末

告白(2010年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

タイトル通り、衝撃の告白から始まる物語。
全て観終わってからの感想としては、スッキリした。ストーリーのテンポも淡々と進む感じで良く創り込まれている。
作中では登場人物が各々、主観で気持ちを語っている為、視えてくる事実がある。誰も自分がなくて、誰もがカラッポで、全員が無責任。ただ独り“先生”を除いて…
だからこそ、先生は最初“言葉”で贖罪を求めた。生かすも殺すも本人次第…それは主犯格の2人だけではなく、クラスに…親に…教師に…
悲しいかな、誰の心にも届かなかった…皆自分が大好きで可愛い。ただただ身勝手でしかなかった…先生だけが他者を愛していた、与えていた。でも奪われて変わってしまった。それでも選択と考える時間を与えた教師として、人としての姿勢には感服する。

作中でも幾度と出てくる「命は重いですか?」「少年法」という台詞…そして最後の「更生の第一歩」に鳥肌が立った。
意見の分かれる作品ではあるが、自分には凄く刺さった映画。

※作中で動物の命を奪っているという発言あり。描写なし。極度に苦手な方はご注意ください。
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