kumika

告白のkumikaのレビュー・感想・評価

告白(2010年製作の映画)
3.5
huluで鑑賞
まずこれだけ難しい年頃、成長期真っ只中で子供の可愛らしさも残しつつ成長過程のふと現れる大人な表情…身長もこれから伸びるんだろうなぁという役者たちがよくここに集まったなって思う。しかも今からしたら結構有名どころが出てるしね。橋本愛、能年玲奈、三吉彩花はさすがセブンティーンと思う。
そして内容は私からしたら良い重さ。グロさもばーっと殺して血がどばーっという感じではなく、ねっとりそして苦しみをじっくりと罪の重さ命の重さそして愛の重さ全ての重さが少年にのしかかってる。これほど重いものを背負って彼はこれからどうなって行くんだろう。本当に公正するのか?それとも「なーんてね。」という台詞から公正せずに逃げを選ぶの?その逃げは?グレるだけ?死を選ぶの?その先まで考えるとソワソワしてしまうこの感覚が結構好き。
先生自体は娘が生きていれば、彼が死んでいなければ、大切な人が誰か1人でも残っていれば、とても良い先生になれたはずなのに。大切な人を亡くすとで客観視ができなくなって復習を考えること、これは自然に起こり得ることで同時に恐怖すら感じる。どんなに人を救える、更には世界を救えるような才能があったとしても主観だけでは全く違う結果を招いてしまう事をじわりと感じさせられる。
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