たぼ

告白のたぼのレビュー・感想・評価

告白(2010年製作の映画)
4.0
歪んだ自己承認欲求
歪んだ愛情

人間は“愛すること”
そして“憎しむこと”
不合理ながらも
矛盾した二つの感情を
併せ持った唯一無二の生物

不思議なものだ
純粋な生物としての、捕食のために
そういった類の本能ではなく
憎しみのみで“生命”を奪う事ができるのは
おそらく人間だけのものだろう

それゆえにどの生物界にも存在し得ない
純粋な“怪物”が産まれる

だが、そんな“怪物”を決して赦してはならない


「生命に大小はない」
皆、口を揃えてそう言うが
確実に、大小はあるのだ

発展途上国で産まれながらにして亡くなる赤児
何億も出し、医者の手によって助かる赤児

この明確な現実を何と言おうか


しかし、生命を奪うという
一線を超えてしまった者は
その時から未来永劫
消えることの無い烙印を押される

全世界に存在する、罪人
虐めなどに加担し、間接的ながらも他人の生命を奪ってものうのうと生きている
全ての“怪物”を決して赦すな
たぼ

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