松たか子の演技が素晴らしかった。教師という立場にあり、冷静に教壇にたって話しているのに隠しきれない怒りが滲み出てきている前半の語りが特に凄まじかった。
教師なんだから自分の家庭より生徒を大切にしろなんて意見も目にするが、教師である以前に誰かの親であり子供なんだということをしみじみと感じた。これは教師だけでなく、どこかで会社員として働く人も専業主婦の母親も、見えている一面だけがその人の人生ではないよなあと思ったり。
小説を読んでからこの映画を見たから話についていけたけれど読んでなかったら難しそう。映画としては小説の雰囲気を崩さずに無理のある設定を少し修正したりしてうまく作られていたように思う。
