カピ山

告白のカピ山のネタバレレビュー・内容・結末

告白(2010年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

気にはなっていたので、なんの前情報も入れずにとりあえず観てみた。

<雰囲気>
・空とか雨とかやたら綺麗。CGとスローの演出めっちゃ使ってる。マトリックスとか実写るろ剣が脳裏を過ぎった。

・突然のミュージカル風な演出、洋楽を劇伴として起用する手法…オシャンな雰囲気にしたかったのか?そういうごちゃっとした違和感を「ね、すごいでしょ?これ分かる俺カッコいいでしょ?」ってドヤ顔で解説する人いそうだなーなんてうがった考え方をしてしまう。
作品の具体例は出てこないけれど「なんかこういうの見たことあるなあ」という既視感満載。
(と、思ったらアニメのシャフト作品だ!と、あとから気づく)
やりたい方向性はなんとなく伝わるけど、演出あれこれ盛り散らかしててまとまらなかった印象。どれか一つ、せめて二つくらいに絞った方が効果が出たのでは?と、ド素人の感想。すんません。


<キャストさん>(登場人物)
・中学生たちが良かった。あの女の子どこかで見たことあると思ったら、橋本愛さんか。好きだなあ…と、キャスト一覧見ていたら、のん。ちゃん、芦田さんも出てたの?マジか。全然気が付かなかった。教室のシーン見返そうかな。
作業中BGVにしてたのと、リアルにいそうなイキリ系中学生たちが見ててしんどくて、教室のシーン半分くらいしか画面見てなかった。

・松たか子さんってあんまり好きじゃなかったんだけど、狂ってて最高だった。
「馬鹿ですか?」で爆笑。映画館じゃなくてよかったと心底。
淡々と罵られたいという新しい何かへの扉が開きそうです←

・木村佳乃さんもほんとああいう母親役いいよなあ…ご本人すっごいいい人そうなのに。

・岡田将生ウェルテルうぜええええwwwww
 いやしかし、キャラに難アリだけど、本当にまっすぐな先生だったんだなと。キモイとかウザイとか登場シーンずっと思っててごめんかった。


<ストーリー>
・開始30分で先生のお話終わっちゃうし、え、残り時間どうすんの?って思ったけど、後半が本番だったことに気づく。この構成は単純に面白かった。と、いうか前半がちょっとしんどい。教室で生徒たちがぎゃーぎゃー騒いでる中での先生の語りが聞き取りにくいし(それもわざとなんだろうけど)、「マジうっせーなちょっと黙ってください」と思っていた。

・廊下でバトンタッチして語り部が入れ替わるところ、良かった。

・登場人物たちの動機がちょっとよく分からなかった。というか、誰にも共感できなかった。全部教えてくれてるはずなんだけど、脳が理解できない感じ。多分、これは一生分からないんだろうなということでスルーしよう。

・最後のオチは個人的には「ざまあああwwww」でスッキリしてしまったけれど、これスッキリって思っちゃいけないのかな?いやでも1mmも少年に同情できなかったんだよな…
「爆弾を作ったのも、スイッチを押したのも、あなたです」
いや、ほんとそれな!

・橋本愛ちゃん、殺しちゃう必要あった?

・開始30分くらいの間は「あ、これ合わないかも…」と思ってたけど、後半進むにつれてどんどん面白さが出てきて、最後はどうなるんだ?と楽しみに観られた。
ストリーミングだと前半で切ってしまう人もいそうだなーとは思う。
が、思ったほど酷くもなく、精神ゴリゴリ削られることもなく、いい意味で予想と違ってたので観てみてよかった。
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