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トリコロール/赤の愛のYYamadaのレビュー・感想・評価

トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)
3.7
佳作!傑作!【外国映画のススメ】
『トリコロール』③

◆製作国: 🇫🇷フランス
◆製作年: 1994年
◆ジャンル: ヒューマン・ドラマ
◆受賞歴:
・第20回セザール賞
 6部門にノミネート、音楽賞受賞
・第29回全米映画批評家協会賞
・第60回ニューヨーク映画批評家協会賞
・第20回ロサンゼルス映画批評家協会賞
・第67回アカデミー賞
 3部門ノミネート

〈見処〉
①フランス国旗「トリコロール」、
 本作が示す「赤」は「博愛の愛」
・『トリコロール/赤の愛』(Trois Couleurs: Bleu)は、1994年製作のヒューマン・ドラマ。クシシュトフ・キェシロフスキ監督による「トリコロール」3部作の最終作。
・女子大生ヴァランティーヌ(イレーヌ・ジャコブ)は、学業の傍ら、モデルをして暮らしていた。電話でしかやり取りのない遠方の恋人からは常に浮気を疑われ、ヴァランティーヌ自身も彼への愛に疑問を抱き始めていた。
・ある日暮れ、ヴァランティーヌは車で犬を轢いてしまい、飼い主を訪ねていくが、そこに住んでいたのは隣人の電話の盗聴を趣味とする老いた元判事だ。彼の盗聴を「卑怯だ」と憐れむヴァランティーヌに、判事は自分が人間不信の虜になった若き日のトラウマを告白、次第に二人は心を通わせていき、そして、物語は「トリコロール3部作」をまとめあげるクライマックスへと進んでいく…(wikipediaより抜粋)。
・「トリコロール」3部作は、それぞれ「自由(青)・平等(白)・博愛(赤)を象徴しており、最終作となる本作は、全てを包む「博愛」をテーマに大団円を迎えている。

②結び…本作の見処は?
論理的に説明が出来ないものの、非常に感傷的なメッセージを受けた素晴らしき三部作。
○: タイムパラドックス?または、シックスセンスおち?序盤からラストシーンまで、 本作の結末は一体何なのか想像もつかないストーリー展開。
○: 主人公のヴァランティーヌが序盤で撮影したポスターと同じ構図の場面が登場するなど、鑑賞者に無意識に刷り込んでいるであろう演出の底が見えない。
○: 主人公がモデルを務める大ポスターやカフェの日差しなど「レッド」の色彩が印象的な作品。
▲: 三部作のラストシーンは何を企図しているのか、解説サイトを見るまで理解が追いつかなかったのは自分だけだろうか?
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