このレビューはネタバレを含みます
博愛かぁ。
元判事は「正しいことをしても人が救えるわけではない」という。
主人公はこれを否定する。「人はもっと寛大なもの。時に無力だとしても」
どちらも合っている気がする。
意見は違っても2人の発言はともに人類を指向している。(博愛的)
だからこそどこか分かち合えるものがあったのかもしれないし、一体この物語がどういう結末を迎えるのか、ドキドキしながら観ていた。
で、ラストは(また)混乱した…
事実は小説より奇なりというけど、物語を奇妙にしてみたら物語自体破綻しかかっちゃったような感じだった。
ただ運命って、自由とか平等とか博愛とか響きだけの画餅のような言葉を簡単に飲み込んでしまうような圧倒的なものではあると思う。
その中で人がやれることがあるとしたら、正解はわからなくても真の自由とは、平等とは、博愛とはと問いかけながら人に思いを向けていくしかない。飛躍してるかもしれないけど、そんなことを思った。
この3部作のスタイリッシュなビジュアル、公開当時からずっと印象に残ってました。おしゃれな恋愛ものだとばかり思ってたな。