「博愛(赤)」をテーマにした「トリコロール」3部作の最終作。主に女子大生のモデルと、少し偏屈っぽい元判事の老人の交流を描いている。
内容的には、3部作の中で最も複雑な話ではある。ただ、ラストに相応しすぎるくらいの内容で、好みだけで言えば今作がいちばん好きだった。とくにラストまでの流れは3部作である意味を強く感じた。
余韻も素晴らしく、単体でも成立する話ではあるものの、3部作全てを見終わって、はじめて見えてくるものも結構あると思う。
あと、やっぱり赤は映像的にも映えるので、1作目と同じように芸術性の高さも感じることができて良かった。
3作共に非常に良質なフランス映画でした。