汽笛の音で目を覚ます

トリコロール/赤の愛の汽笛の音で目を覚ますのレビュー・感想・評価

トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)
4.2
「博愛(赤)」をテーマにした「トリコロール」3部作の最終作。主に女子大生のモデルと、少し偏屈っぽい元判事の老人の交流を描いている。

内容的には、3部作の中で最も複雑な話ではある。ただ、ラストに相応しすぎるくらいの内容で、好みだけで言えば今作がいちばん好きだった。とくにラストまでの流れは3部作である意味を強く感じた。

余韻も素晴らしく、単体でも成立する話ではあるものの、3部作全てを見終わって、はじめて見えてくるものも結構あると思う。

あと、やっぱり赤は映像的にも映えるので、1作目と同じように芸術性の高さも感じることができて良かった。

3作共に非常に良質なフランス映画でした。