てくのすけ

GODZILLA ゴジラのてくのすけのレビュー・感想・評価

GODZILLA ゴジラ(1998年製作の映画)
3.0
『巨大イグアナNYに現わる』、別名『エメゴジ』、公開時に観て以来。確かにゴジラかと聞かれると「うんまあねー」なんだけどそれは今さらもういいんです。前半の巨大感の煽り方やビルの合間を走り抜ける姿はやはりド迫力で、ゴジラかどうかにこだわらなければ展開も早くて結構イイんですよ。少なくとも前半は。

ゴジラがマグロ食いに現れるシーン、マグロ自体はどうでもよくて、音楽が未知の生物と邂逅する感動ものみたいになってて。そこを『ジュラシック・パーク』に倣ったらゴジラは恐怖の象徴じゃなくただの巨大イグアナになってしまう(その後本当に『ジュラシック・パーク』になるけど)。そこがどうもなー。

なんだかゴジラも可哀想、みたいな同情を煽ってるわりにラストはなんの反省もなく「イエーイ!」って歓喜して終了なので、自然から人類への警句というテーマもどこかに行っちゃう。というかそんなテーマは元からなかったんだろうか。あとイグアナってあんなに母性本能強いのだろうか。

一番邪魔なのが大して主軸に関係ない主人公カップルの薄い恋愛エピソード。全てカットか代替可能だしテンポは悪くしてるしあれがなければ上映時間ももっと短くできたでしょう。ジャン・レノのアメリカいじりもちょっとクドイけど、でもあれは嫌いじゃないです。
てくのすけ

てくのすけ