オレンジマン

GODZILLA ゴジラのオレンジマンのレビュー・感想・評価

GODZILLA ゴジラ(1998年製作の映画)
3.7
この映画ってタイトルが「ゴジラ」なだけで別にゴジラ映画ではないのでは?と思うので、「これはゴジラじゃない」みたいな批判はもっともだけど、そりゃそうだという感覚を受ける。あまりにも違いすぎて、僕はこれをゴジラ映画として観ることを即座にやめてしまうので、僕はとても普通に1怪獣映画として観れた。

1怪獣映画として観ると、この作品はなかなかよくできてるし結構面白い。怪獣映画は、"登場前""破壊活動""撃退"の3つのパートにわけられるが、この作品はわりとどれも素晴らしい。
登場前の演出が特に良くて、海底にひっぱられる船や釣りをしてかかる登場シーンなんかはとっても面白い。まぁ確かに足跡のくだりとか安易に日本人や核実験を絡めるあたりは、ジュラシックパークじゃんとかゴジラ舐めてるでしょと思わなくはない。
登場してからも、ニューヨークのビル群をうまく利用した視覚的な闘いや、平成ガメラにおけるレギオンのような地下鉄やマンホールなどの舞台設定も単純じゃなくて良い。
頭の良さや餌でつる作成とかも真新しくと良かったと思う。
つまりタイトルに「ゴジラ」とつけさえしなければこの映画は確実に良作として受け入れられたように思う。CGもちゃんとしてるし。

個人的には、ゴジラを造形など色々な部分でしっかり真似て、ハリウッドの人間ドラマや軍隊色に染め上げた2014年度版よりも潔さというかゴジラの扱い方が中途半端ではないという意味でこちらの作品の方が圧倒的に好きである。だってこの映画はゴジラ映画じゃないんだもの。
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