ロバート・デ・ニーロ主演、40年代末期から70年代まで続いた通称「赤狩り」の時代に、掛けられた嫌疑を晴らそうとする映画監督を描いたフィクション。
お気持ち表明のようだからあまりしたくはないが、自分は反共を支持しているから見る前に躊躇してしまった。しかし映画としての出来はとても良く、LAとNYCの両方の風景が観られるのも得した気分になった。ロバート・デ・ニーロが主演だと安心して見ることが出来る。
しかし、この作品はフィクションで(モデルは一応居るが)あるのにも関わらず、「アメリカは自由の国では無い」とか、挙句の果てにはファシズムが何だと断定口調でレビューしている人が多すぎて残念。確かに製作側も、そこら辺を曖昧にしているように見えるが。
こういうフィクションかノンフィクションか曖昧な映画は好みではないが、ロバート・デ・ニーロの演技は相変わらず安定していた。
