ゆかち

真実の瞬間(とき)のゆかちのレビュー・感想・評価

真実の瞬間(とき)(1991年製作の映画)
4.0
とにかく悲しくなる…
赤狩りを題材にした作品。

赤狩りとは→
政府が国内の共産党員およびその同調者、支持者を公職を代表とする職などから追放すること。

こんな悲しいことないよね。
実在した映画監督をモデルに描かれていました。
共産党支持者ではないのに過去に集会に参加したことがあるだけで(別名目で開催されてたり連れて行かれたりもカウントされてただろう)「あなたは共産主義者だ!」「過去の集会に参加しただろ!」と追い詰められる。
集会の自由が保障されていた年の参加でも駄目ってどういうこと?自由とは…???

主人公の映画監督デヴィッドも共産党員だという疑いをかけられ、職を失う。決まっていた作品から監督を降ろされたりFBIに監視されたり…こんなの気が滅入っちゃうよ。悪いこと何もしてないのに!!

そして追い詰められた果てに、集会に参加していた人の名前を聞き出そうとする。それはつまり友人や知人を売るということ。何なんだよそれ……
あんなふうに脅されたら、言ったほうが楽になるって思っちゃうよね。

最後の審問会。観ているこっちがありえないほどイライラした。最初から言わせたい言葉は決まってる。こんな脅迫じみた追い詰められ方されたらさ…これってあれだよね、冤罪の生まれる瞬間ってこういうことじゃない?憔悴するわ。

それでも友人を守るために否定し続けるデヴィッドはめちゃめちゃかっこよかったです( ; ;)!!!

マーティン・スコセッシ監督が出演側なのはほっこり♡
ロバート・デ・ニーロと仲良しなのかな☺︎♡
ゆかち

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