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女の子ものがたりのHiiiのネタバレレビュー・内容・結末

女の子ものがたり(2009年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

DV受けても笑ってる友達に共感出来なかったことと、菜都美の高校生時代の子が大人になった役の深津絵里とリンクしなくて前回観た時はあまりしっくりこなかったけど深津絵里が美しくて&作者の過去を知り再鑑賞。

地方出身の漫画家である菜都美がスランプ中に、昔地元で幼馴染と過ごした日々を思い出す。いつかバラバラになってしまうのかなと思いながら成長して、それぞれの道を歩む女の子の物語。

女の子は選んだ相手や一緒に居る相手で人生が大きく変わってしまう。
置かれている状況やライフスタイルで、昔はすごく仲良かった子とも全然会わなくなった離ればなれになって、思い出してどうしてるかな?とかなんだか色々切なくなったことが私自身もあって、そんな女の子同士の友情の続きを描いた作品。

きぃちゃんとみさちゃんはDVとお金を稼いでも取られてしまうような男と付き合う
お父さんと重ねて悪い男を愛したり、自分にとって良くない恋愛だと知りながらも受け入れてしまう友達。自分の心を隠して笑わないで、友達に幸せになって欲しいと心から願う気持ちも、もう地元に帰ってくるなと言って背中を押した友達の気持ちもお互いを思っての言葉なのかなって思ったらあたたかい気持ちになれた。

「お前は人と違う人生を行くぞ」と自信の持てない少女を肯定してくれた言葉は原作者の西原 理恵子自身が義父に実際に言われた言葉。
作者の地元は高知で周りには妻や子どもにDVを振るう父親や、若くして妊娠して離婚しても養育費も貰っていない女性ばかりだったようで、地元にいたら立派な女性に会えないので、「ここじゃないどこかに行きたい」と考えていた様で、原作者自身の話でもあるのかなって感じたらとてもリアルで良い話に思えた。

きぃちゃん役の波瑠の演技と存在感が良かったな。
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