リタ

道のリタのネタバレレビュー・内容・結末

(1954年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

えー?
ザンパノが悪いじゃん、としか。
折角見られた大名作なのに、残念なことに
理解出来る心が私にはなかった。


ジェルソミーナがザンパノを思う気持ちは
本物か疑わしい、とさえ思う。
ストックホルムシンドロームみたいなもので、
親に捨てられた今、
ひとりで生きていく術のない彼女には
養育者であるザンパノに縋るしか無かった。

ザンパノの側にいる事が私の役目だ、
という考えに行き着いたのも
自分を納得させる言い訳に過ぎないように思う。

ザンパノ良いところないもん。
粗野で不潔で金もなく芸も地味。
それでも着いてかなきゃならないのは
普通に考えて不幸だと思う。


修道院で優しくして貰ったところが
最も切なかった。
ジェルソミーナはそこに留まれば、
早くに死ぬことは無かったのに。

ラストでザンパノが後悔して終わるというのが
全然同情出来ない。
自己憐憫に浸ってるんだろうか、って。冷めた。
リタ

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