モカ

道のモカのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
3.9
あまりにも有名なこの作品。
今まで縁が無かったので、一度は観ておこうと初観賞。

何一つ知らずに観てしまったけど、そうだよね…この時代この国この監督、思いっきりイタリア・ネオリアリズムど真ん中だ。
世知辛い世の中や貧富の差、差別、偏見、不平等、不条理、絶望、死……現実の無情をこれでもかと世間に突き付けてきたネオレアリズモの流れだけど、ここまで人の孤立感をあぶり出した作品はある意味初めてだったかも。
衝撃的なザンパノの慟哭を見ていると、時代は移ろえども孤独がもたらす深い悲しみは今も昔も変わらぬものと、痛切に思い知らされる。



(Filmarksで今使われているこのモノクロのジャケット、いいなあ)
モカ

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