片腕ファルコン

道の片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
2.9
フェデリコ・フェリーニの名作を鑑賞する事に…。。

実は『8 1/2』や『甘い生活』も見てるんですがそこまでハマれず…フェリーニに苦手意識あり。。

今作はストーリー自体の難解さは全くなく見やすいのですが、深い感動を得るまでにはどうしても至りませんでした。。

ストーリーは…胸筋だけで鎖をブチ切る事ができるザンパノと世間を全く知らないジェルソミーナの旅芸人の物語。。

ジェルソミーナって何歳設定なんでしょうね??少女ではあると思うんですが…老け顔だったものでその点が気になってしまって…しかし、時折おどけてみせたりする道化師としての才能や自分に自信がないと見せるウルウルの瞳は…画面の外側にいる男性陣をも放っておけないと思わせる説得力がありました!!

彼女を連れ回す、荒々しいザンパノも完全に悪役に描ききってないのがミソなんでしょうか…まぁそうなんでしょう。。彼がやらかしてしまう大きな罪は許されるモノじゃありませんが…ラストカットまで見ると何か憎めないですよねぇ。。

お調子者の綱渡り芸人も含めて、役割分担がハッキリしてるようでしてないのが…個人的は強く感情が揺さぶられなかった原因なのかしら。。

これは…もう1回スクリーンで見直したいですね…いつかリベンジします。。