ときたま

道のときたまのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
4.0
一期一会の
出逢い。
人とひととの
邂逅は時に残酷。

姉の死によって
旅芸人ザンパノへ売られてきた
ジェルソミーナは白痴の
天真爛漫な娘。

ザンパノは
自分本位に生きる
粗野な旅芸人。
鎖を胸の筋肉で
断ち切る芸で
人を沸かしつつ、
欲望の向くまま
日がな1日を過ごす男。

最初は嫌だった
ジェルソミーナが
いつの日か好意を持ち
接しようとしても
見向きもしない。

そんなふたりが進むのは、
悲しみと虚しさが
交差する道なのか。

失って気づいてからでは
遅いのよ、ザンパノ君。

トランペットのメロディーが、
寂しく胸に残る。
ときたま

ときたま