一期一会の
出逢い。
人とひととの
邂逅は時に残酷。
姉の死によって
旅芸人ザンパノへ売られてきた
ジェルソミーナは白痴の
天真爛漫な娘。
ザンパノは
自分本位に生きる
粗野な旅芸人。
鎖を胸の筋肉で
断ち切る芸で
人を沸かしつつ、
欲望の向くまま
日がな1日を過ごす男。
最初は嫌だった
ジェルソミーナが
いつの日か好意を持ち
接しようとしても
見向きもしない。
そんなふたりが進むのは、
悲しみと虚しさが
交差する道なのか。
失って気づいてからでは
遅いのよ、ザンパノ君。
トランペットのメロディーが、
寂しく胸に残る。