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道のtoaのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
3.7
こういう話だったのか。名前は幾度となく聞いた作品をようやく観ました。

寒村の口減らしで売られて、馬車馬のように働かされて、ジェルソミーナが可哀想すぎる。ただやさしいじゃ説明できない彼女の気の弱さとそうなる生い立ちが窺えるのが切ない…。
イル・マットの励ましも、ザンパノの慟哭も、全部切ない…。
日光浴してトランペットを吹く彼女に会いたくなっても、その道は繋がってても、戻れない。考えたように生きたつもりで、結局人間って生きたようにしか考えられない。
足りてなかったと気付いたザンパノは今までより少しやさしい人間になれるのかな。

何かの役に立ってるかもしれないから。死んだら悲しむ人がいるから。
まだ生き長らえてる理由って結局その思い(込み)から抜け出せないからなのかな。

La Stradaの曲が良すぎて溜息が出た。これは心に残る。
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