Wakana

道のWakanaのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
3.7
孤独に向き合えなかった男の末路。
自分の生の重さを考えない人間が誰かと生を分かち合うことなんて不可能で、人間の内面を見ないようにうまい汁だけすすっていると、いずれ人生からしっぺ返しをくらうという話。
いつぞやのオリンピックで(わたしのなかで)一躍脚光を浴びたテーマだっただけに、実は結構悲しい映画だったんだなあ、とぼんやり考えながら映画館を後にした。
しかし決して好みの映画ではなかったのに、トランペットの響きがいつまでも耳に焼き付いている。しかも外は過ごしやすくいい気候で、なんとなくいい気分になってワインを飲もうとトラットリアに入った。
Wakana

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