ケンタウロス

道のケンタウロスのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
4.0
最近クラシック映画の良さが
わかってきた気がする
多分20歳とかの頃だったら
わからなかったであろう。。。
たまの楽しさと圧倒的な切なさ
人生とは実は
長く辛い旅なんじゃないでしょうか

主題曲(Tema Della Strada)
を始めとする本作の音楽は、
フェデリコ・フェリーニ監督作品を
数多く手掛けたニーノ・ロータが作曲。
ということでまたこれがとても良かった
ジェルソミーナに合掌

道化とか喜劇とかっていうのは
本当は笑える状況じゃないけど
それを笑える状況に無理やり変える(そうでもしないとやってられない?)。
というようなことを会社の先輩がおっしゃっていて(違ったらすみません)、それがすごく印象深くて、この作品に関してはちょっと違うかもしれないけれど、それがまた切なくて、ちょっとだけその事が分かった気がしたなァ。早くチャップリンも見たいなぁと思う。
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メモ
『道』
(伊: La Strada; ラ・ストラーダ)は
1954年製作・公開のイタリア映画。

フェデリコ・フェリーニ監督作品で、
第29回アカデミー賞「外国語映画賞」を受賞した。自他共に認めるフェリーニの代表作の一つ。フェリーニの作品の中では最後のネオリアリズム映画といわれる。チネチッタ撮影映画。

ストーリーは道化師たちの悲哀が展開し、破天荒な監督フェリーニの人生が反映されている。同じネオリアリズムの映画監督であるビスコンティは伯爵貴族であったが、フェリーニは少年時に神学校を脱走してサーカス小屋に逃げ込んで連れ戻されたり、10代で駆け落ちをしたり、ローマで放浪生活をして詐欺師にまでなっていた過去がある。

家族主義やローマ・カトリックの色濃い国家イタリアで生まれ育ったフェリーニ監督の著書『私は映画だ / 夢と回想』(1978年)に、映画『道』に関する次のような記述がある。

近代人としての私たちの悩みは孤独感です。そしてこれは私たちの存在の奥底からやってくるのです。どのような祝典も、政治的交響曲もそこから逃れようと望むことはできません。ただ人間と人間のあいだでだけ、この孤独を断つことができるし、ただ一人一人の人間を通してだけ、一種のメッセージを伝えることができて、一人の人間ともう一人の人間との深遠な絆を彼らに理解させ —— いや、発見させることができるのです。
まったく人間的でありふれたテーマを展開するとき、私は自分で忍耐の限度をはるかに越える苦しみと不運にしばしば直面しているのに気づきます。直観が生まれ出るのはこのようなときです。それはまた、私たちの本性を超越するさまざまな価値への信仰が生まれ出るときでもあります。そのような場合に、私が自分の映画で見せたがる大海とか、はるかな空とかは、もはや十分なものではありません。海や空のかなたに、たぶんひどい苦しみか、涙のなぐさめを通して、神をかいま見ることができるでしょう —— それは神学上の信仰のことというよりも、魂が深く必要とする神の愛と恵みです。