イチロヲ

ザ・オーディションのイチロヲのレビュー・感想・評価

ザ・オーディション(1984年製作の映画)
3.5
競合相手の圧力に屈してしまい、人生の暗転を経験することになった元人気歌手(世良公則)が、新人女性アイドルのプロデュース業に邁進していく。80年代に人気を博した「セイントフォー」をフィーチャーしている、アイドル映画。

4人組の「セイントフォー」は、バイタリティ溢れる少女たちが、アクロバットしながら生歌を披露するという、破天荒なパフォーマンスで一世風靡。一曲あたりのカロリー消費量は、歴代アイドルの中でもトップクラスかも知れない。

本編内容は、業界の暗部を知らされた主人公と少女たちが、狡辛い権力者(中尾彬)と対峙しながら、自己実現を目指すというもの。業界内の不条理に立ち向かおうとする、新人アイドルの反骨精神がフィジカルに描かれている。

主役のアイドルを本気で応援したくなるため、アイドル映画としては成功の部類といえる。なお、セイントフォーは現実世界でも可哀想なことになってしまうのだが、それはまた別の話。
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