ちゃんしん

ザ・タウンのちゃんしんのレビュー・感想・評価

ザ・タウン(2010年製作の映画)
2.1
あまりにもふざけた物語…。

久々にとんでも作品を観た気分。
こんなふざけたヤツには必ず天罰が降るはず…。
「悪の道から逃げ出したい、人生を変えたい…。」
ずっと、そう願い続けているにも関わらず、いつまでも悪を断ち切る為に今までのしがらみを断ち切る勇気がなかなか出なかったことは分かる…。
でも、さすがに悪と決別して人生をやり直すなら、罪を認めてからやり直さないと…。
結局は逃げてるだけだし。
それも、ちゃんと盗んだ金は彼女に遣るし、自分の分もしっかりと抱えてる…。

「なんじゃ、コイツ!」

結局、本気で人生をやり直す気なんか全く無いし…。
ほんと、ふざけた物語…。
こんな話をなんだかいろんなしがらみから抜け出せない人たちに向けて描いたようなエンディングにしてるけど、本気なら、ちゃんと悪と決別するには自分の弱さと戦うしかないことを描かないと、何の意味もない。
まあ、ちゃんと自分の人生を生きないといつまでも逃げる人生、真っ当な人生を歩けないんだって、言いたいのかもしれないけどね…。

自分が強くなるには、自分の弱さに負けない覚悟を自分自身に誓いを建てるしかない。

罪も償わない…、逃げてるだけ…。

自分が殺した警官たちや被害者たちに罪の意識すらない…なんて、そんな自分なら人生をやり直せる訳ない…。

しかし、何一つ、自分では手をくださない花屋の爺さんの命令で犯罪をやり続けるなんて、ほんと「バカの極み」。
どんな世界でも同じだろうけど、どの爺さんも口だけ、雰囲気だけでボロ儲け…。
よくよく考えれば、みんなが持ち上げなきゃ、ほんの一握りの才能のあるもの以外は、どいつもこいつもただの爺さんなだけなんだし…。
そんな爺さんが旨いものをたらふく食い続け、美味しい想いをし、やりたい放題やっているのは、どんな世界でも同じ構図でしかない。
その実態はただの欲張り爺さんが本当の姿なのに…ね。
ほんとおかしな話だよ…。
実社会の現実は…。

ベン・アフラックさん、この作品で何を見せたかったのか?
自分にはよく分からん…。
ちゃんしん

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