メイマーツインズ

県警対組織暴力のメイマーツインズのレビュー・感想・評価

県警対組織暴力(1975年製作の映画)
4.4
【隠れた傑作⁉︎シリーズNo.29】
《ヤクザ社会に繋がってあぶく銭に身を汚す狡猾な犬》

名作シリーズ”仁義なき戦い〟の監督・深作欣二×主演・菅原文太のコンビ再び!

昭和の名作をもう一丁!
”砂の器〟で昭和の空気感が心地よく、ソフト所有のこの作品を久しぶりに。

”バイオレンスの神〟深作欣二の演出がダイナミックで冴え渡っている!
ヤクザ役の川谷拓三が取調室で刑事役の菅原文太と山城新伍からボコられるシーンは、リアリティに溢れていて迫力がある!
後日談では本当にガチンコだったとか…(汗)
”こんにちは赤ちゃん🎶〟をバックにした殺害シーンの演出も印象に残る。
そして笠原和夫の完璧な脚本!
作品としての完成度では”仁義なき戦い〟を凌駕しているかもしれない…
”狐狼の血〟は、間違いなくこの作品の影響を受けている。
舞台も広島の架空都市で、ヤクザと癒着した刑事が主人公なのも同じ。しかも東映作品。
つまり、”狐狼の血〟のルーツはこの”県警対組織暴力〟といっても過言ではないだろう。
役所広司と菅原文太。平成と昭和を代表する2人の名優が時代をこえて両作を繋いでいるのは感慨深い…
懐かしき名優たちが彩る”昭和の世界〟。やっぱりいいなぁ〜昭和!
若かりし頃の田中邦衛も出演している。ドラマ”北の国から〟最高でした!
心よりご冥福をお祈りします。